2015年に「学力の経済学」という本を教育経済学者の中室牧子さんが出版されました。
でも、私がこの本を初めて手に取ったのは2019年でした。
次男の進学塾の先生からおすすめしてもらって読んだのがはじめです。

私がこの本でまず気になったことは、親が
子どもに勉強をするように仕向けるためにごほうびで釣ってよいのか
という話。

母として、子どもに勉強させるとき・やる気を出させるときの声かけって、どうしていますか?
実際、長男の時はこの本を読んでいなかったので、正直どうしたらいいかわかりませんでした。
いま、この本を読んでから次男・長女に自分なりに実践しています。
毎日仕事や子育て、家事で忙しいママにわかりやすく、かいつまんで、
そして今、同じ悩みに壁に、当たっているママにむけてお伝えしたいと思います。
✅ この記事を読むと
・子どもが勉強する時に親がかけるごほうびのような言葉
・ごほうびをあげるときに親が考えること
・【学力の経済学】から学ぶ!子どもにごほうびをあげたあとの効果【継続が大切です】
がわかります。
学力の経済学的に、子どもが勉強する時に親がかけるごほうびのような言葉

子どもが勉強する時に親がかけるごほうびのような言葉、ってなんでしょう?
子どもは、すぐ目の前の、本当に目先のことしか見えていません。
「勉強するのは明日からでいいや」という言葉が、毎日きこえてきます。
でもそんなときに、親が子どもにこんなごほうびのような言葉をささやいてみてください。
「このテキスト、全部やったらごほうび(おこづかい)あげるよ」
「宿題全部やったら、15分SNSしていいよ」
でも、子どもが勉強するときに腰が重い場合、ごほうびはあげていいのか?
勉強をためらっている子どもに、ごほうびで釣っていいのか?
もっとわかりやすく言えば、ごほうびに例えばお金を渡すのはいいことなのでしょうか?
私も経験上、子どものごほうびにおこづかいを上乗せすることはあります。
✔ さらにおばあちゃんは、もっと露骨に「学年順位1番取ったら5万円!」とか「5番以内取ったら3万円!」と子どもにわかりやすく伝えて、やる気をあおっています。
このやり方はどうなんだろう???
と、ずーーーっと思っていました。
でも、子どもは分かりやすいごほうびがあると、がぜんやる気を出します。
【学力の経済学】では、「目の前のにんじん」作戦と言っています。
親は、子どもに勉強させようとあの手この手を尽くしますよね。
でもこの言葉は、
経済学的には正しいことで子どもの将来の収入を高めることにつながる
と言っています。
ごほうびはお金でも、物でも親が正しく認識しているのであれば、とても効果的に使うことができ、子どものやる気もアップさせ、しいては成績上昇にも使えるのです。
ごほうびをあげるときに親が考えること

【学力の経済学】では、ごほうびは「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をやる」などの毎日のインプットに対してこそ与えて効果があると言っています。
すなわち、子どもたちが自分自身でわかりやすく、ごほうびに対してどう行動したかということです。
テストの点数をあげる、あげたいと思ってもどうやったらテストの点数が上がるか、子ども自身にはわからないのです。
わからない勉強をしても、意味がありません。
子どものやる気もなくなってしまいますよね。
親は、子どもに「勉強のしかた」を勉強させること。
それを気づかせてあげることが大切です。
ごほうびは、アウトプットではなく毎日のインプット「本を読む」「宿題をやる」などに対して、効果があるのです。
【学力の経済学】から学ぶ!子どもにごほうびをあげたあとの効果【継続が大切です】

「今勉強しておくのがあなたのため」
ということが経済学的にも正しいと言うことが明らかになっていることがわかりました。
子どもの頃に、ちゃんと勉強したことが将来の収入高めることにつながる。
人、子どもは特に目先の利益で満足してしまうので、すぐ目の前にごほうびがあればそれにつられて勉強するようになるのです。
そして子どもにごほうびをあげたら、親はいつも見ていてあげてください。
忙しくていつも見ていられなくてもいいんです。
それでも、いつも子どものことを気にしてあげていてください。
それだけで、子どもの気持ちは満たされてまたがんばろう!という気持ちがわいてきます。
子どもたちへのごほうびは、テストの点数や学校の成績に与えるのではなく、
毎日の積み上げ
に与えるようにしましょう。
結局、これが一番の近道になるのです。
現在、大学2年・中学3年・小学3年の子育て中です。
子ども3人を育てている母親として、とても気になる本でした。